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プロポリスを製品化するための5つの抽出法とは

ミツバチがつくり出すプロポリスは、その巣からごくわずかしか採れない希少成分です。
人体の健康維持に有益なプロポリスはミツバチの巣から採取されたのち、有用成分を抽出して製品化されます。
この記事では、プロポリスの原塊から有用成分を抽出する方法を5つご紹介します。

プロポリスはそのままでは食べられない

樹脂とミツバチの分泌物との混合物であるプロポリスは、多くの有用成分を含んでいるものの、もともとはミツバチが外敵や病原菌から自らの巣を守るための物質です。
採取した直後の原塊には不純物が混ざっており、そのままでは口にできないため、選別してから冷凍乾燥・粉砕の過程を経て有用成分を抽出する必要があります。
抽出とは、多くの成分で構成されている混合物から、目的とする成分だけを溶かして取り出す手段で、同じプロポリス製品でも抽出法の違いによって有用成分や濃度がまったく異なるのです。

プロポリスの抽出法について

プロポリスの主な抽出法にはアルコール抽出法、水抽出法、ミセル化抽出法、超臨界抽出法、発酵法の5つが挙げられます。
以下でそれぞれの特徴や抽出方法についてご紹介します。

アルコール抽出法

アルコール抽出法とは、プロポリスの原塊を食用アルコールに入れてかき混ぜ、一定の時間をおいてから有用成分を取り出す方法です。
簡単な製造法であり、古くからプロポリスの抽出に用いられるもっとも一般的な方法でもあります。
プロポリスの原塊の約80%は樹脂や蜜ロウで構成される脂溶性物質のため、そこから有用成分を溶かし出すにはアルコールが最適なのです。
また、主成分であるフラボノイドは水に溶けにくいため、アルコール抽出法で効率よく取り出せるのがメリットです。
また、アルコール自体に殺菌作用があり、原塊に含まれる不純物が殺菌・除去されるため添加物や防腐剤が不要で、成分の安全性が確保されるのもメリットに挙げられます。
アルコール抽出法の製品は、アルコールが飲めない人や苦手な人には不向きとされる場合もあるものの、実際に摂取する際には水などで薄めたりして濃度は1%以下となるため、問題視する必要はないといえます。

水抽出法

水抽出法とは、純粋な水や活性水を溶媒としてプロポリスを抽出する方法です。
プロポリスの原塊を砕いてから水に浸し、その後に混ぜ合わせて遠心分離機にかけ、上澄み液を採取します。
それを凍結乾燥させて粉末にし、水で溶かす過程を経るため、アルコール抽出法に比べ手間のかかる方法ですが、独特の風味が少ないので食品や化粧品によく用いられます。
水抽出法では、アルコールに溶けないアミノ酸や有機酸などの水溶性成分を取り出せるのが特徴です。
脂溶性のプロポリスは水に溶けにくいため、抽出にかかる時間は2週間~1ヶ月ほどを要すものの、独特の風味や刺激が緩和されて摂りやすいのがメリットです。
一方で、フラボノイドを含む有用成分がアルコール抽出法ほど効果的に取り出せない点や、アルコール殺菌されていないので保存期間が短かかったり、防腐剤処理などが必要になったりする点もデメリットといえます。

ミセル化抽出法

ミセル化抽出法とは、アルコールで抽出したプロポリスに乳化剤を加える方法です。
ミセル化とは、互いに混ざり合わない液体の一方を微粒子にして他方に混ぜ込む状態をつくる『乳化』を指します。
具体的には、アルコール抽出したプロポリス液からアルコール分を蒸発させ、その後にできた固形分に界面活性剤を加えて乳化させ、さらにグリセリンを添加します。
ミセル化抽出法は、アルコール抽出と水抽出との双方の利点を活かした方法で、脂溶性・水溶性それぞれの成分を抽出できるのがメリットです。
アルコールを含まないたので風味や刺激がやわらぐほか、グリセリンによって甘みが加えられ飲みやすくなるのが特徴といえます。
一方で、アルコールや水抽出法では加えないグリセリンを使うことから、人体には本来不要な添加物まで摂取する点がデメリットとされています。

超臨界抽出法

『超臨界』とは、気体でも液体でもなく、圧力と温度が臨界点を超えた状態をいいます。
超臨界抽出法は、二酸化炭素を『超臨界流体状態』にして溶解能力を高め、プロポリスの有用成分を通常よりも多く抽出する方法です。
無酸素状態でおこなわれるこの方法では、プロポリスの栄養成分が酸化せずに抽出されることから、より新鮮な状態で有用成分を取り出せるのがメリットといえます。
また、精油成分であるテルペノイドやジテルペンが大量に抽出できるとして、複数の日本企業もこの方法を採用しています。
特に血圧低下作用やリラックス作用のあるテルペノイドは、体内で発ガン性物質を無毒化する機能を高める作用を発揮することが明らかにされています。

発酵法

発酵法とは、アガリクスやマイタケ菌などを使い、プロポリスの成分を発酵させる方法です。
現状では研究段階にあるため多くは採用されていない方法ですが、製法が安定すれば製造量が飛躍的に伸びる可能性があるため、今後の確立に期待が寄せられている抽出法です。

まとめ

上記のように、それぞれのプロポリスの抽出法には特徴やメリット・デメリットがあります。
プロポリス製品を選ぶ際には、抽出法も選択肢に加え、用途に合わせて選ぶのをおすすめします。

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