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プロポリスとの併用に注意が必要なワルファリンとは

強力な抗菌・殺菌作用を持つため、免疫力の向上に優れた効果が期待できるプロポリスには、医薬品との併用に注意を要する場合があります。
プロポリスは副作用の事例のない、安全性の高い健康食品として支持されているものの、非常に多くの成分を含むため、薬剤との飲み合わせにより互いに影響を及ぼし合う相互作用が現れる可能性があるのです。
この記事では、プロポリスとの飲み合わせに注意が必要な医薬品のワルファリンについてご紹介します。

ワルファリンとはどのような医薬品か

血管内では血のかたまりである『血栓』がつくられる場合があり、それが引き金となって脳梗塞や心筋梗塞といった症状の原因につながる恐れがあります。
ワルファリンとは、血液を固まりにくくする医薬品の『ワルファリンカリウム』の商品名で、血栓症の治療に用いられる抗血栓薬の一つです。
抗血栓薬とは、血栓の治療に関する医薬品の総称に当たり、血管内で血液が固まってその循環を止める『血栓症』と、形成された血栓が流れてその先の血管を詰まらせる『塞栓』の治療のために処方されます。
血栓の原因である血小板と凝固因子のいずれかに作用するかにより、『抗血小板薬』と『抗凝固薬』に分けられ、ワルファリンは後者に分類されます。

ワルファリンの効能について

ワルファリンなどの抗凝固薬は、静脈系にできる『フィブリン血栓』とも呼ばれる赤色血栓の形成を防ぐために作用します。
フィブリンとは血液凝固に関わる線維状タンパク質で、傷などが生じると血小板と結びついて血を固まらせる作用があるため、止血や血栓の形成に中心的な役割を担っています。
ワルファリンが処方されるのは、エコノミークラス症候群のような血行の悪化で起こる静脈血栓症や、心筋梗塞、肺塞栓症や脳塞栓症の治療や予防を目的とする場合です。
特に心房細動という不整脈が原因で起こる心原性脳塞栓症や、心筋や腎臓・腸などの全身性塞栓症の予防に有効とされています。
このような疾患は、患部とは異なる部位で血栓がつくられ、それが血液に乗って患部へと流され発症する性質があります。
血液循環が滞ることで一時的に凝固する力が高まり、そこに血液成分が固まって血栓がつくられるためです。
なお、フィブリン血栓がつくられる原因には、60歳以上の高齢、肥満や喫煙、ガンや心不全などの疾患といったものが挙げられます。
女性ホルモンのバランスが大きく変動する妊娠中や産後の一定期間や、更年期の症状の治療や避妊目的でのエストロゲン製剤の使用も原因の一つとされています。

プロポリスが含む成分のワルファリンへの影響とは

ミツバチがつくり出す抗菌物質のプロポリスには、微量成分を合わせると300種もの成分が含まれています。
その中にはワルファリンの作用に影響する成分も含まれており、代表的なものにはビタミンAやビタミンEが挙げられます。
ビタミンAは粘膜や皮膚の健康を維持する働きや抗酸化作用などを備えた成分で、血管を肥厚させる過酸化脂質の合成を抑え、動脈硬化の予防効果などが期待できます。
しかし、ワルファリンとビタミンAを同時に摂取した際の相互作用には、ワルファリンの抗血液凝固作用を増大させることが指摘されています。
また、ビタミンEは抗酸化作用を持つ脂溶性ビタミンとして知られているほか、血管の収縮を促す神経伝達物質の合成を抑え、毛細血管を拡張し血行を改善する効果が期待できます。
さらに抗酸化作用により過酸化脂質の生成を抑えて、血中に粘り気のある生体成分が流れ出すのを防ぎ血液を流れやすくする作用も備えています。
その一方で、ワルファリンと同時に大量に摂取すると、出血のリスクが高まる相互作用が指摘されているのです。

フラボノイド類の影響にも注意が必要

プロポリスに含まれるフラボノイドのルチンやポリフェノールのヘスペリジンには、毛細血管を強化して血行を促す働きが備わっています。
ビタミンに似た働きをするルチンは、ヘスペリジンとともにビタミンPとも呼ばれる水溶性の物質で、血管の強化作用や毛細血管の弾力性を保つ働きにより、血液循環をよくするために作用します。
血行がよくなると、必要な栄養素が全身に供給されやすくなり、新陳代謝が活性化して冷えや肩こり、発毛にも有益な効果が期待できます。
一方で、ワルファリンと併用するとその作用を亢進させる可能性も考えられるのです。

ワルファリンとプロポリスは併用できない?

上記のようにプロポリスには、血行を促す働きを持つ成分が含まれているため、ワルファリンと併用するとその働きが亢進してしまう恐れがあります。
ワルファリンの抗凝固作用が活発になると、怪我が起きた場合などの止血に必要な血栓がつくられにくくなり、止血に時間がかかるだけでなく、出血を助長する可能性もあるといえるのです。
ワルファリンを服用している人のすべてに当てはまるわけではないものの、飲み合わせによって何らかのリスクが生じる可能性を念頭に置いておく必要があります。
単独で摂る分には問題はなくても、併用することにより副作用の起きる可能性があるため、ワルファリンを服薬中の場合には、プロポリスの摂取は専門家に相談したうえで判断するのをおすすめします。

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